「熱いものは熱いうちに。冷たいものは冷えているうちに。」
桔梗屋では、地の物をふんだんに使い、真心込めた御料理をお出ししています。中でも寒曝し(かんざらし)蕎麦料理はこだわりの逸品です。
江戸の昔、季節外れの暑い時期に「暑中寒曝蕎麦」を将軍に献上したのが、諏訪の高島藩と伊那の高遠藩でした。秋に収穫された蕎麦の実を、細心の注意を払って保存し、大寒から節分まで凍るような清流にさらして灰汁抜きをします。その後、山国の寒風と、紫外線の強い太陽光線でさらして乾燥させて作ります。蕎麦の雑味が取れて、ほのかな甘みと香り豊かでまろやかな味わいが楽しめます。昔からこの地方で作られていましたが、手間がかかるため今ではほとんど作る人もなく、まさに幻の蕎麦とも言えます。
信州・諏訪は、澄んだ空気、きれいな水、寒暖の差が激しく、味噌作りが盛んな地域です。桔梗屋で使われている「丸高の味噌」。誰もが食べられ、健康に良い丸高味噌は、風味豊かな味わいです。 「桔梗屋」でその味噌の美味しさを味わった後は、車で15分ほどの「丸高」で購入もできるので、信州のお土産にもオススメです。